evil # 006 百人一首 華の饗宴

  お正月になるとやらねばならぬ遊びにかるたとりというのがあり、家族そろって小倉百人一首をやるのである。ところ狭しとならべた100枚の札をとるのである。百人一首は奈良から鎌倉時代の有名な歌を集めたものであり、読み札は歌が全部かいてあるけれど取り札は下の句しかない。だから、100首を覚えて上の句を読んでいるうちに下の句を探すわけである。

  ところが、わたしは末っ子であるから歌が覚えられない。そんなわけで毎年、毎年一枚か二枚しかとれないのである。惨敗につぐ惨敗の悲惨な少年時代をおくった。やがて成長するにつれ判明したことには、べつに末っ子であるからというわけでなく、わたしはもの覚えが悪くかつ行動がノロいタイプであったのだ。

  もはや、わたしは人との競争に勝利することはあるまい。ここにひとり百人一首をつくり、ひとり寂しくカルタとりをすることにしよう。誰と比べられることも勝ち負けを争うこともない平和なヌルマ湯につかっていよう。

  さて、百人一首には読み手が必要である。朗朗と独特のフシをつけ読みあげるのである。いたしかたないのでワタクシみづから絶叫することとした。というわけで、このゲームをはじめるとわたくしの短歌絶叫がmp3で再現されることになる。これは、まさにジャイアンリサイタルもかくやというすさまじいものである。パソコンのボリュームを下げておかないとすさまじいことになろう。警告したからね。あとで怒っちゃダメですよ。 百人一首ゲーム篇をスタートする。


註  なお音声はmp3なので古めのシステムでは再生できないことがあります。その場合はWINAMPなどなどの、MP3プレイヤーをインストールするとよいようです。マッキントッシュやLinux、FreeBSDなんかの人はmacampとかmpg123とか適当なのを探してください。

註  なお 百人一首完成コメントはこちらです。

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2003/4/23