PC-Blues #4 OS/2warpV3にのりかえ

   パソコンの使い道は道楽と極ってみれば、話は楽だ。如何に潰そうとも、フォーマット再インストールで事は足りる。失う物は何もない。買う前には、何に使うのかと考えたが、要するに車と同じだ。使い道は、買ってから決まる。使っている内にそれが必要な生活を始めてしまうだけだ。そんなわけで、適当なソフトを雑誌のおまけCDからインストールしたおした。win3.1はやたら『一般保護エラー』や『黙ってハング』を繰り返したが、何、困った時にはフォーマット。お気楽である。そうこうしているうちにDOSVpowerreportのおまけにOS/2warpV3体験版がついて来た。これは、FDとCDROMが両方一辺に使えないとインストールできない。私のシステムではFDとSCSIが同時には動かない。これは、見送らざるを得ないか。

  見ちゃダメといわれれば、見たくなる。インストールできないとなれば、インストールしたくなるのが人情。書店で、OS/2本を見付ける度に立ち読みし、ついにCDつきの紹介本を買ってしまった。しかも、adaptecのSCSI_PCMCIAcardと、syquestのリムーバブルハードディスクまで。

  さて、とっておきたいデータはリムーバブルに退避させ、さあインストール!!と、うまく行かない。後で解ったのだが、adaptecのSCSIドライバをIBMがアップデートしており、その新しいドライバの所為であった。例の紹介本には、インストールのあの手この手が書いてある。FD42枚作る仕方、HDにインストーラをコピーする仕方、ネットワークからインストールする仕方、何十台も一辺にインストールする方法。最後2つはこの際関係ないが、ことごとく、うまく行かない。

  ここで悪魔の囁きが。「この本の著者は体験版ではなく、製品版で実験、解説しているに違いない。証拠に、FDのimagefileが足りない。」ここまでは、正しかった。「依って、製品版を購入する必要がある。」あろうことか、体験版に満足したからでは無く、体験版がインストール出来ないから、製品版を購入するのか!?数日後、私はOS/2userと化していた。

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