--------------------------------------- おなまえ とだおっとせい -------- メッセージ ウルトラマンコスモスについてですが。 怪獣=荒ぶる神、すなわち人間世界の外部から訪れる制御不能のマレビト、と いう理解は、初期ウルトラマンに関しては同意するのですが、 ウルトラマンガイア・コスモスあたりから、怪獣の位置づけは大きく変わって きてるのではないかと感じるわけです。 すなわち、怪獣は外部からやってくるのではなく、人間が生み出した、つまり 人間自身のもう一つの姿として描かれているのではないか、と。 従って、これに対処する方法は、もはや御霊送りではなかろうと考えます。 具体的には、原発とか核兵器とか、さらには富の偏在と正義の独占が引き起こ す「テロ」とかも。 昨今の怪獣に、かつてのバルタン星人やケムール人のように記憶に残る神々が いなくなってしまったのも、 もはや21世紀の怪獣は荒ぶる「神」としては登場し得なくなったことも一因と してあるのでは。 そういった新しい怪獣像がウルトラマン自身も侵食した結果登場するのが、 地球を守るためには人間の滅亡をも主張する青いウルトラマン=ウルトラマン アグルであったわけだし、 先般コスモスに登場した怪獣が、廃棄物を食らって凶暴化するなんていうのは 、 「こういうことなんだ!分かってくれい!」という、制作者のオネガイでしょ う。 だから僕は、コスモスが怪獣動物園の管理人となることを是認はもちろんしま せんが、 日本を含む「文明」社会側が生み出した「怪獣」を「怪獣」だからと納得して 倒すのではなく、 別の解決方法を模索しているのであろうコスモスとその制作者を、暖かい目で 見てやりたいのであります。批判は批判として。 書き込みフォームが小さいので、今全体として何を書いているのか、実はよく わからない僕。 http://ottosei.com 日付Thu Feb 28 00:29:09 2002 ---------------------------------------