はげましのお声、ないしは罵詈雑言ありあり版
1605
おなまえ
U子
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メッセージ
> ますます、経験と観念を分割することで何を目指しているのか全然わかりません。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい....
# ↑は「ひぐらしのなく頃に」からの引用も兼ねてます(^^ゞ
これって、私に向けられたメッセージだったのですね。
カウンセラー氏のBBSにも書いたけれど、発端となったカウンセリングでのやりとりには、一切「経験と観念を分割する」というニュアンスは「なかった」のでした。
# 「なかった」って括弧で括るのも「ひぐらし儲」の悪癖(^^;ゞ
それを「経験」に引きつけてしまったのは、ひとえに私の誤誘導だったという。汗顔のいたりです。
前の発言でカウンセラー氏を誹謗中傷しちゃったのも、撤回させてもらわなければ。
日付Sun Mar 25 19:54:57 2007
1604
おなまえ
U子
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メッセージ
「そもそも動物は――何も思わない」
歩未は断定した。葉月の顔をちらと見て、美緒が言った。
「でもさ、ドーブツにも意識はあるって、何か昔のデータで観たぞ。感情らしいものもないわけじゃいとか書いてあったぜ。カトーな奴は知らないけど」
「意識が感情と、思うことは別だよ」
「別か?」
「思うためには時間を積み重ねることが必要なんだ。時間に奥行きがなければ、考えることはできても思うことはできないだろ。動物にはその時間の積み重ねがないんだ。だからケモノはその瞬間だけを生きてる」
「そうか?ケモノも記憶はするだろ。学習するじゃん」
「記憶も学習もするさ。でも動物って、一瞬のことでも十年かかったことでも、一イヴェントは一イヴェントなんだそうだよ。だからずっと今しかない」
姉貴が言っていたと歩未は答えた。
美緒は暫く肉をくわえたまま天井を眺め、やがてはあん、と言った。
「それ、パターン認識として記憶はするけど、時間経過の概念がないからパターンとパターンを接続するような経験的な過去認識ができないということか?」
日付Sun Mar 25 10:41:45 2007
1603
おなまえ
U子
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メッセージ
なんとなく、京極夏彦の「ル=ガルー」からいくつか引用しちゃいます。
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視覚・嗅覚・聴覚は何とか伝えられる。
味覚と嗅覚になると、途端に表現が乏しくなる。
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「特定の周波数の色相が区別できないって人は昔からいるよね。それから味覚と嗅覚に関していえば、今はかなりの人数が識別できなくなってる。形状認識異常は形が認識できない、いや、できないんじゃなくて、できるんだけど――説明しにくいな」
(中略:鳩の写真とイラストを数枚見せて)
「矢部は――どれがリアル?」
裕子は暫く画面を見て、それから美緒の背後の鳩を眺めた。
「よく――判らない」
「なる程ね」
「無理にいうなら」
これ、と言って、裕子は鳥類保護のキャラクターを示した。
こういうこと、と言って美緒は葉月の方を向いた、
「こういうことって――どういうこと?」
「矢部には世界がこんな風に見えてるんだ」
(中略)
どんな風に見えてるのかは判らないんだと美緒は言った。
「こればっかりは矢部になってみないと。意識は反応であって反応自体は物質化できないから移植も交換も摘出も無理だし」
(中略)
頭の中は覗けない、ということだ。とても不便な気がする。
人と人は接続できないのだ。
「でも――今、矢部が言ったことを信じるなら、少なくとも矢部が見ている世界はあたしたちが見ている世界とは違うんだ」
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ゴーグル上にデータが表示された。
(中略)
「ここだここ。十四階のフロアはレストランなんだ。これが厨房な」
判らないよと猫が言う。
「それは――お前にしかちゃんと見えないだろ馬鹿」
「あ――そうか。すげえ発見。これはあたしにしか見えないんだ」
日付Sun Mar 25 00:59:32 2007
1602
おなまえ
U子
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メッセージ
↓は私です(^^ゞ
日付Sun Mar 25 00:34:10 2007
1601
おなまえ
名無しの権兵衛
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メッセージ
ラブクラフトの「IA」はひとみさんの方が詳しいかもしれませんが....
「称えるべきかな!」みたいな造語の形容詞です。
いあ、みくみく!!
日付Sun Mar 25 00:33:46 2007
1600
おなまえ
U子
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メッセージ
> ますます、経験と観念を分割することで何を目指しているのか全然わかりません。
> わたしは卒論がウィトゲンシュタインだったものだから、「およそ語りうるものは明晰に語ることができる。語り得ぬものには沈黙しなければならない。」というふうに発想しちゃいます。語り得ぬものを語ろうとすれば、ナンセンスを語ることになりますから。
哲学に疎い私も、micmic様のご意見には全くもって同感です。
でも、もう「付き合っていられない」って感じ。ちょい消耗です。
「観念論に走らなければ、治療を受け続ける分には差し支えない」って割り切らざるを得ないかな、と。
> パップラドンカルメの噂、かなあ。
ごめん。当該菓子と歌はお目にかかったことがないのわかんないす。
似ているという噂の「萩の月」は「大好物」ってな感じなわけなのですが。
日付Sun Mar 25 00:20:22 2007
1599
おなまえ
micmic
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メッセージ
ますます、経験と観念を分割することで何を目指しているのか全然わかりません。
わたしは卒論がウィトゲンシュタインだったものだから、「およそ語りうるものは明晰に語ることができる。語り得ぬものには沈黙しなければならない。」というふうに発想しちゃいます。語り得ぬものを語ろうとすれば、ナンセンスを語ることになりますから。
もちろんこれは語り得ぬものを無価値であるといっているわけではなくて、それに崇高な価値があるからこそ、ナンセンスな言葉で貶める必要はないというわけでして。
メタ言語は言語を超えるものであるがゆえに言語であってはならないわけで。例えば味は言語では語りえないわけで、従って味を語るときは味そのものを語るのでなく、語り得ること、たとえばその味はどうやれば味わうことができるのか、何の味と似ていて何とは似ていないのか、などなどを語ればよろしい。語り得ない味そのものを語ることをしようとすれば、そこにはナンセンスな文字列が残る。そこでは沈黙をしたほうがよい、というわけ。
パップラドンカルメの噂、かなあ。
ごめん。ラブクラフトは読んでないのわかんないす。
ドイツ語のjaは英語のyesと同義で、驢馬の声は「イァーッ」ってな感じなわけなのですが。
日付Sat Mar 24 23:01:02 2007
1598
おなまえ
U子
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メッセージ
(承前)スペルもハイフン抜いてるだけみたいだし。
Ia ia Cthulhu! Ia Ia Azathoth! Ia Ia Yog Sothoth! Ia Ia Nyarlathotep! Ia ia Shub Niggurath! Ia ia Odhra-gua! Ia Ia Tasthoggua! Ia Ia Hastur!
日付Fri Mar 23 13:18:40 2007
1597
おなまえ
U子
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メッセージ
> ツァラトゥストラで、
(中略)
> ドイツ語では
> I-Aと書いてある。「ja!」なわけだね。
流石の不勉強な私も唯一「目を通した」本ではあります。流石に読中〜読後は高揚しましたね(^^ゞ
しかし、原語にこんな意味があるとは知りませんでした。ラブクラフトもそこらへんを読解していたのでしょうか?
「イア、シュブ・ニグラス! イア、イア、ハスタァ!!」
日付Fri Mar 23 12:39:17 2007
1596
おなまえ
U子
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メッセージ
> ところで、わたくし西田研究室の不肖の末裔でもありまして、「いま・ここ」はハイデッガーがお得意なのですね。
ああ、micmic様がとっても眩しく見える☆
折角の環境に恵まれながら全くお勉強をしなかった私には、哲学については高校の倫社程度の知識しかございません。情けない限りです。
> むしろ素敵じゃないですか、こういうファンタジーなおはなしは普段の仕事をしているかぎるする機会なんかないわけで。
もしご迷惑でなければ、当該掲示板にいらっしゃいません?きっとカウンセラー氏も喜ばれるでしょう。
過去ログみると、以前は患者以外の常連さんも結構居たようですし。
# 最近は閑古鳥鳴きまくりなので、たまのカキコが連投みたいに見えちゃって恥ずかしい「JUNIPER」でした(^^ゞ
> ひとみさん情報。彼女はSFマガジンの購読者であります。レム全集の収集などもやっているけれどもまあ、なかなか出てきません。
さっすが〜♪
私も短くない年月のあいだ購読を続けていましたが、ミステリに興味が奪われたせいもあってツンドクが溜まりまくり、今は購読をあきらめてます。唯一、ティプトリーの単行本だけは逃さず買ってはおりますが。
この「喪われた年月」の間にも、きっと面白い情報が流れてるんだろうな〜(ショボン)。
ひとみさんに、私の「夢」を託します♪
ファンタジーもお好きですか。よろしければ「井辻明美の『ヘルメ・ハイネの水晶の塔』はお読みになった?」とお尋ねくださいましたら嬉しく存じます。
> きっとぼくらは、脳と電気あるいは伝達物質だけでも「現実の経験」ができるにちがいない。
そう、きっと!!子供の頃から待ち望んでいますが、まだちょいと時間がかかりそうですね。
日付Fri Mar 23 12:08:09 2007
1595
おなまえ
micmic
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メッセージ
ひとみさん情報。彼女はSFマガジンの購読者であります。レム全集の収集などもやっているけれどもまあ、なかなか出てきません。
件のnow hereでありますが、SFというよりはファンタジー系列により近いそうな。
ところで、わたくし西田研究室の不肖の末裔でもありまして、「いま・ここ」はハイデッガーがお得意なのですね。でもこちらは
jetzt und hier
でして、あんまり英語に特権を賦与するというのもどんなものでしょうね。
ツァラトゥストラで、いろんな人々が驢馬をあがめて信仰するシーンがあるのだけれども、祈祷の言葉に御神体の驢馬が「然なり、然なり」とか、「さようさよう」と答えるのね。英語ならば「yes!」となるわけなんだけれどもワケがわからない。
ドイツ語では
I-Aと書いてある。「ja!」なわけだね。
というわけで、
>>now-hereとno-whereはハイフン1つちがいなので、そこにこそ「今・ここ」の本質
この本質は本来「言語的」しかも英語的でしかありえない。ただし、言語はぼくらの思念を規定する要素だし、英語的発想はぼくらに大きな陰をおとしているから。ことば遊びは生活の実質をも規定するとはいえます。
日付Fri Mar 23 11:32:41 2007
1594
おなまえ
micmic
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メッセージ
いや、カウンセラーなのだから直球の返答をするのは当然といえましょう。むしろ素敵じゃないですか、こういうファンタジーなおはなしは普段の仕事をしているかぎるする機会なんかないわけで。ドゥルーズのはなしなんか、わたしはヨメハンと飯のついでにしかする機会ないもんネ。
けれども、
>>>>>>
いわば経験の場です。「いま・ここ」(now-here)は、客観的にはどこにも実在していない(no- where)けれども、身体のあるところ、したがって経験のあるところ、つねにどこにでも存在しているものです。JUNIPERさんにはJUNIPERさんの「今・ここ」がつねにありましょう。
<snip>
客観的に範囲を画定できず、時間的にも空間的にも伸縮自在です。状況に応じて外延が変化します。ある状況のもとでは、過去も未来も「今」としてあらわれるし、遠い彼方も「ここ」としてあらわれます。別の状況のもとでは、刹那の一瞬しか「今」としてあらわれなかったり、皮膚面の内側しか「ここ」としてあらわれなかったりもします。だから正体がつかみにくい。
>>>>>>>
これを観念といわずに何を観念というのか全然わからないmicmicでした。もちろん観念だから、リアルでないということはないし、観念で現実の経験は十分できる。
読書においても、経験はつねにしているし、ネットゲームでも経験はつねに起きている。例えば、ある立場に置かれた人間が普段とはおよそ似つかない冷酷さを示すことを経験するにはゲーム「モノポリー」をやるのが最善だったりする。きっとぼくらは、脳と電気あるいは伝達物質だけでも「現実の経験」ができるにちがいない。
日付Fri Mar 23 10:12:38 2007
1593
おなまえ
U子
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メッセージ
> 『今・ここ』のはなし。
についてカウンセラーのBBSに投げたら、直球の返答が返ってきちゃって返答に困っちゃいました(^^ゞ。とりあえずURLを。
当該BBS:http://otd8.jbbs.livedoor.jp/802706/bbs_tree
↑を含むサイト:http://www5b.biglobe.ne.jp/~jinendo/
何でこの歳になって、しかも療養中だってのに、いまさら木村敏の著作集なんか読み始めてるんだろうなぁ(sigh) >自分
日付Fri Mar 23 06:23:51 2007
1592
おなまえ
U子
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メッセージ
> 今・ここ now - here をつづけて書くと、nowhere になるのだそうで、今・ここを求めると四次元か何かの扉が開いて、どこでも無い場所に行くというのが由緒正しいSFなんだそうです。
うわっ!なんと素晴らしい!!
ひとみさんとは、あまりお話する機会が無かったので存じませんでしたが、SFな御方でいらっしゃいましたか♪
私「も」(でいいのかな?)、ここ数年は中休みしてますが、基本的にSF礼賛なヒトであります。
> そんなわけで、動きそうもない絵だの、人形だの、土塊が動きだすアニメーションや存在しなさそうな特撮物やSFが好きなのですが、
(中略)
> あの人も「大人」になりたくないのですかね。
「も」が指す相手が気になりますねぇ(笑)。
とりあえず、数年前にピングーのDVDを4巻「大人買い」した私めにつきましては、言うまでもございませんね(^^ゞ
日付Thu Mar 22 18:50:30 2007
1591
おなまえ
micmic
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メッセージ
ひとみさんの御言葉。あの人はけっして掲示板に書き込まないタチである。
今・ここ now - here をつづけて書くと、nowhere になるのだそうで、今・ここを求めると四次元か何かの扉が開いて、どこでも無い場所に行くというのが由緒正しいSFなんだそうです。
子供のころ、想像力が逞しい頃は思考力がけして、目前の世界「いま・ここ」に収まりきらずに必ずそこからはみだすのだそうです。遠い過去や遥か未来や、パラレルワールドに心がいくわけですね。そんなわけで、動きそうもない絵だの、人形だの、土塊が動きだすアニメーションや存在しなさそうな特撮物やSFが好きなのですが、大人になってきて想像力が枯渇あるいはワーキングメモリーが弱くなってくると、目前の世界、「いま・ここ」から遠い世界は想像できなくなってるのだそうで、こうなると物語は現実にありそうな、予想の範囲を超えない実写・現代劇のほうにより引かれるのだそうな。
……
あの人も「大人」になりたくないのですかね。
日付Wed Mar 21 22:04:10 2007