PC-Blues # 042 縦書き

パソコンというやつは欧米のほうで発達したせいか、概ね横書きである。日本でも技術系の本はそもそも横書きが多いし、わたしもべつに横書きで構わない。第一ディスプレーが横書きを前提としているものだから、MS-wordなんかで縦書き原稿とかを縦書きのまま表示したりすると、一行が全部はいらなかったりするし、かといって縮小すると今度は文字が小さすぎてツラいものがあったりする。結局のところ、古文だろうと漢文だろうと横書き表示で編集し、印刷のみ縦書きで、といったクセがついている。

しかし、である。青空文庫などで、桃太郎など読むというと何故だか、猛然と縦書きで読みたい衝動にかられるのである。

実はウェブブラウザでも縦書き表示はできる。インターネットエクスプローラの独自仕様であるが、スタイルシートに writing-mode:tb-rl というのをいれて、divなんぞで、そのスタイルを指示してやればよいのである。body{}の中にいれて全文に指定では効果がなかったので、一々divで指定しなければならない。これで例えばこの文章を指定してやるとこんな具合になる。何にも見えないゾ、という方は、タブを二、三回押すか、中央に一度クリックしてから、スペースを二、三回押してみていただきたい。しかし、やりたいのは自分のサイトを縦書きにすることではない。任意のサイトを縦書きで読みたいわけである。こうなるとやはりCGIの出番ではなかろうか。

任意のサイトをPerlで読むときはlibwww-perlというモジュールを使い。

use LWP::Simple;
$doc = get "http://hogehoge.or.jp/hoge.html";

なぞとやれば、$docに中身がはいる。あとはひたすら、加工するわけである。結構面倒なのはリンクの処理である。気持としては絵も出るようにしたいし、リンクをたどれば、やはり縦書きにしたいものである。

というわけで、上のリンクは実はこのCGIへのリンクなのであった。このサイトに来る大抵のひとにはお馴染のおっとせい日記であればこんな具合である。お友達のブッシュ氏のおかげですっかり有名人になったウサマ氏の声明だとこんな具合となる。なんでも、ウサマさんもブッシュさんも勝利者で敗北者はアメリカ国民なのだそうだ。そういわれるとそんな気もする。

少しコツがあって、概ねマウスで操作するよりキーで操作するほうが読み易い。だいたいページダウンか、スペースキーを押せば、ページが繰れるが、マレにフォーカスがあってないことがあり、無反応となったりするが、マウスかタブでフォーカスをあわせてやればよい。

さて、問題はIEとIEコンポーネント使用のブラウザでしか動作しないので、セキュリティ方面が気になる人には向かない点である。そちら方面で人気の高いfirefoxの開発者のみなさんはどうも縦書きに関心が少ないようである。しかし、firefoxにはタブのなかでIEを動作させるというオオワザがある。もちろん、そのタブに関してはセキュリティボロボロであるけれども、とりあえず表示できちゃったりする。エラいものである。

さて、使い方だが、下記のフォームに見たいURLを入れて『読む』ボタンを押せばよい。いった先でリンクを押してもやっぱり縦書きになるようにあれこれ工夫してみたけれどもフレームが苦手だったりとか結構うまくいってないところも多い。追い追い直していこうという気持はあるけれども、さていつのことやら。

URL


実はもっともっとよいものがhttp://chronoflyer.ddo.jp/vertica/vertica.cgiにあったりする。実用をめざす人はこちらを参考にした方がきっとよいであろう。じゃ、なんでわざわざ全然及ばないプログラムなんか書くのか、って聞くのはダメである。だって趣味なんだもん♪。

なお、このページのできそこないCGIのソースはこれである。きちゃなくてゴメン。

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2006/1/20