根拠に乏しい臆見を書く。非難は掲示板なり、メイルなり、黙殺なりするとよい。ゴメンなさいくらいはいいます。たぶん。
実は北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国が恐い。何がこわいといって、核兵器所有とか、ミサイルとか、そうゆうことではなくて、詫びをいれてきたことだ。もちろん亡命騒動あり、飢饉あり、米国による脅迫ありである。冷戦の終了とソ連という後ろだての喪失ありである。しかし、国家の対面、メンツもものかわ、詫びをいれてきたということはなりふり構っていられない状態にあるということである。いま攻撃をされたくない、そんなことがおこれば国家が崩壊してしまうという状態にあるのではないだろうか。さればこそ背に腹替えられず、日本に米国へのとりなしを頼んできているような気がする。
ところがその結果は日本国内では在日朝鮮、韓国人に対する迫害ブームである。在日韓国人は関係なさそうだし、在日朝鮮人にしたところが北朝鮮国家の責任をとらされるスジアイはぜんぜんなさそうであるが。はたまた朝鮮総連にしたところで、北朝鮮政府が「拉致事件」をおこす必要があったということ自体が、関連のうすさを証明している。もし、強いつながりがあれば、活動家を自主的に送りこんでもらえばすむわけで、日本語、日本習俗教員としてはこちらのほうが有能そうである。
この迫害ブームは大義名分というやつを手にいれたということだと思うのである。ようするに犯罪者であれ、精神薄弱者であれ、被差別部落民であれ、はたまたクラスの弱いヤツであれ、女性であれ、こいつは攻撃しても反撃されない、とか攻撃しても制裁を受けないと思える事態になったとき、ぼくら日本人というのは容赦ない攻撃をくわえるのが得意、かつ大好きであると思われる。この場合本当に反撃されないかとか、制裁をうけないかは問題ではない。そいつが反撃できないほど弱いと思えるとか、自分の側に攻撃してもいい大義名分があると思えるとか、もしくは誰かの怨恨の代理とかあるいは自分が誰だかわからないので相手は反撃できないと思えるとか。こういう場合、完膚なきまでにイタめつけることが僕等日本人のトクイワザのようである。
おそらく、北朝鮮に対し非難、攻撃の大義名分をもらった日本人は大喜びで攻撃を加えつづけるのではなかろうか。ところが弱くて反撃できない相手を徹底的にイタメつけることが大好きなのはアメリカも同じである。こんどはイラクか北朝鮮かといったところである。ついでにキューバもやっつけたいようである。「キューバはテロとの戦いでテロリストの側についた」とはアメリカの発表である。やったところで大して反撃できなさそうな相手となったわけだ。
ところで当の北朝鮮は本当に弱っていて崩壊寸前な気がする。さて、もはやどうしようもない、生き残りようがないところに追い詰められた政府当局が無謀に走ったらどうなるだろう。そしてそれ以上に飢饉があって、食料の不足した大地に爆弾の雨が降るのは見ずにすませたいような気がする。
今回は参考文献ぜんぜんなし。テレビニュースの聞きかじりだけです。すいません。
2002/9/21