久々の工作である。年々望み低くなり、オーディオ関連には手持ちの機器ですっかり満足してしまった。こうなるとビジュアル関連というのがパターンではある。この方面では2001年になってDVDというものを入手した。が、直接にテレビに継ぐ分には問題ないがビデオ経由でテレビにつなぐと画像がくちゃくちゃになってしまう。録画せず単にスルーするだけで画像が乱れてしまうのである。ならば直接テレビにつなぐようにすればいいのだが、ビデオセレクタなどという器用なものは持っていないためこう結線せざるを得ないのである。
これはDVDにあるコピーガードの影響である。このコピーガードがビデオを誤動作させ、ためにDVDの内容はVHSビデオに録画できないわけである。録画できないのはしかたがないとしてもスルーもできないというのは度を越している。以前よりレンタルビデオや家庭用ビデオソフトの一部にも採用されていたわけであるが、たまたま私は2000年まではビデオは一台しか所有しておらずビデオにビデオをつなぐことなどしたことはなかったのでこの現象に出くわしていなかったのである。
さて、写真1の波形の右半分にあるギザギザがこの妨害映像の実体である。これはテレビではブラウン管内部の光線が画面に当たらないタイミングで発生しているため問題ない。しかしビデオなどでは自動レベル調整器(AGC)がこの過大入力のために誤作動してしまい、録画はおろか信号を素通りさせることさえできなくなってしまうのである。実は逃げ道は2つある。昔のビデオ機はこのAGC回路がないか、あっても追従速度が遅く設定されていて誤作動しにくくなっており、おかまいなしに再生はおろか、録画までできてしまったりする。うちにある92年型のビデオがこの系列で、多少画像が乱れるという程度で充分に録画できてしまったりする。ところがこの機械で録画したビデオテープは新しいビデオ機では音声が出なかったり画像が乱れたりはては再生そのものができなかったりする。しかし、いずれにせよ、10年前の機械とて修理もきかなくなっているのでこれが使用可能な時間も残りわずかである。
2007年10月30日追記。その後数年でとうとうビデオカセットのイジェクトができなくなり、お亡くなりになってしまいました。よく働いてくれました。
こういう場合はコピーガードキャンセラというマシンを使う。 (中略)
このコピーガードキャンセラだが、以前は普通に市販もされており、このような自作キットなども秋月電子や共立電子などから販売されていた。¥2500くらいであった。ところが98年くらいに販売が違法化されてしまい、一挙に姿を消してしまった。 (中略) ところが、このキャンセラでは、画像が逆にチラツイたりする始末。結局のところ、昔のコピーガードキャンセラを復刻したとて、イマドキの新種のコピーガードにはタチウチできないようである。それはそうか。ビデオデッキをセレクタがわりに使うなどとセコいことは考えずに、素直にビデオセレクタを導入して切り替えるほうが確実なようである。というわけで、2004年にはビデオセレクタに移行してしまいました。
2002/1/30 2/06 7/10 9/25、2007 10/30