京都在住のおりには、大阪日本橋、京都寺町といったパーツ街が近かったので、休日にちょろちょろ散歩をすれば、必要もないパーツを買ってしまい余程特殊な部品でもなければ通販とか秋葉詣での必要はなかったのだが、札幌へ来てからはそうもいかない。梅沢無線だけがたよりである。ちょっと特殊な部品となると通販しかない。
さて、ある日つぎのようなメイルを頂戴した。
突然のメール御容赦下さい。 実はフランスの友人からメールが来て、 「金田式フォノステージが壊れたので修理用の部品を探して欲しい」といって来まし た。 私はオーディオに燗しては詳しくないので、どこでどういう風に調達してよい のか解らず、検索を掛けて、あなたに辿り着きました。 ぶしつけで申し訳ありませ んが、もし御存じでしたらお教え願いませんでしょうか。
部品のレファレンス番号は、K170 GR31 となっております。
これをどこで、いくらぐらいで入手できるか教えて下さると大変ありがたいのです。 よろしく、お願いします。
金田式アンプなんぞのはなしを書いたせいでこういうのを貰うハメとなったわけだが、彼とて、友人のよくわからない依頼をどうしたものか困ったにちがいない。また、これから金田式アンプ、窪田式アンプなど組もうという人はパーツの入手で苦労するであろう。金田式、窪田式を製作しようということなら、とりあえず、誠文堂新光社の『オーディオDCアンプシステム』金田明彦著あるいは『半導体アンプ製作技法』窪田登司著または『MJ無線と実験』を読むことをお薦めする。最後のは月刊雑誌だから、図書館でバックナンバーをみて、作りたい機種のコピーをとってしまうのがはやい。とりあえずデッドコピーでつくって動作してのちあれこれ改造するのがラクに楽しめると思われる。
というわけで新時代のラヂオ少年(中年)と自分自身の備忘のためにパーツショップへのリンクを作っておくことにする。
2002/9/28