ayya
#3 日本語の乱れをやっぱり憂う。
佐谷でございます
佐谷はかねてより、アトピーもちであります。在京中より、
密やかに皮膚科に毎週かよっておりましたが、此処札幌にきて
よりは近所のKM皮膚科にかよっております。さて、このKM
皮膚科では処方するところの塗薬の樹脂製容器に適用箇所をマ
ジックにて大書してございます。これはこれでよろしうござい
ます。親切といっても過言ではないでありましょう。かくて私
に処方されました容器には「首・肩」と書いてあります。よく
わかります。「腋の下」。細い配慮いたみいります。「前胸部」。
「前胸部」?かねてよりわたくし自らの人間性を疑ってはおり
ましたが、よもや節足動物であったとは。
そんなある日のこと。足の裏が痒うございます。ものすごく
痒うございます。見てみますとその部分だけ白くなっておりま
す。ああ、これこそ噂のあれに違いない。またひとつ宿病が増
えたかと嘆きつつもKM皮膚科にゆきます。どういうわけか佐
谷がゆく医者はみんな野蛮人なのでございます。いててと涙を
流す佐谷を後目に、いきなり患部を巨大なピンセットでむしり
とり、顕微鏡でまじまじと眺めたあげく「いませんねえ、水虫」
などと仰います「とりあえず、塗薬をだしときます。もし、水
虫だったら症状がうんとひどくなりますから、そのときはまた
来てください。」と仰います。あいかわらず覚束ない口調でご
ざいます。貰った容器には「足の底」と大書してございました。
あら、かしこ
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