電源には、電池を使いたい。私は、デジマル320という余り高級ではない、デジタルオシロを使っているのだが、こいつでAC電源の波形など見てやると、自分が盛大に垂れ流すノイズを観測してくださる。仕方が無いのでアルカリ電池電源に切替えてやるとずいぶん収まるけれど、それでもものすごいノイズが見える。Mhzオーダーになるとほとんど乱痴気騒ぎである。そういえば、むかし、ゲルマラジオのアンテナに500pFほどのマイカコンデンサを噛ませた電灯線を使ったものであった。むらむらと欲求が湧き上がり、デスクトップパソコンのスウィッチをオンすると、おお、すごい。
これは、未確認の噂だが、海の向こうではSOHOのネットワーク用にetherのケーブルの代わりに、電源ラインを使うのが出たとか。セキュリティーについては暗号化でもするのだろうが、はた迷惑な話である。雑居ビルの各室でやると、凄い事になりそう。て、電力会社が黙っちゃ居ないだろうから、寄汰話か。
このほか、複数のAC電源の機器を使うと機器間電流なんて厄介なものもある。こういう厄介から逃れつつ、金のかかるトランスをジャンクの安物で済ませるには電池にしてしまうのが手っ取り早い。メンテナンスを最小にして、ラフに使うには、硫酸鉛電池のシールドタイプが良い。ただし、電圧が6V,12V,24Vに限られてしまう。安上がりにと云う点からは、ディスカウント店で特売時に買うと良い。
結局、私のアンプ(ディオニュソス)は±12VでSEPPを使う限り実効電圧±8V程度、最大出力は8Ωのスピーカなら8Wほどということになる。これで、足りるかと言うと、足りてしまっている。
ただ、最大損失電力100Wx2の出力トランジスターの哀しみが聞こえる。