▽あなたを愛していますと申し出た相手方に対して、その愛を受け入れる旨を伝える返事の手紙。
▽受け入れる以上、自分も相手方を愛さなければならない。求愛承諾がすぐ結婚につながるわけではないが、本当に相手方を愛することができるかどうか、判断してから答えることが必要である。その自信がなければ、＊求愛の謝絶のほうがよい。
▽〈要点〉相手方の愛を受け入れる旨の返事。自分の感想。今後の希望。どうぞよろしく。
〈求愛承諾の例 〔わたしもそう思っていました〕〉
隆様 このたびはご丁寧なお手紙、ありがとうございました。あなたのわたしに対するお気持ち、よく分かりました。そうして、不思議なことに、わたしも、あなたに対して同じような気持ちを持っていたことを告白しなければなりません。わたしも、あなたのおそばで仕事をするのが、とても楽しみでした。案内状を折っているとき、わたしの頭はあなたのことで一杯でした。何かあなたに話し掛けるチャンスがないかと、そればかり思っておりました。わたしとしては、封筒のあて名の文字が分かりにくいとき、それを聞くのが精一杯でした。あのとき、あなたの顔がわたしのほおのそばに寄ってきて、あなたのヘアクリームの香りがわたしの顔を包んだとき、わたしの心臓が高鳴ったのにお気付きだったでしょうか。最後にお別れするときの、あなたのおことば「あしたもどうぞよろしく」というのが、暗い夜道を急ぐわたしの耳に、いつまでも繰り返されていました。一度二人だけでお話ししたいというお気持ち、わたしも同じです。２０日日曜日の午後２時、新橋駅銀座口改札口でお会いできるのを楽しみにしております。
ご返事はお電話でもよいようなものの、なかなか人目がうるさく、口にも出せません。結局お手紙にいたしました。どうかよろしくお願いいたします。
まずは、とりあえずご返事まで。 ではまた
おめでとう、ヨカったなあ隆。明子もその手の人で。そのころ、パラレルワールドの隆は。